ダンサーが心得ておくべきこと4選

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ダンスの世界はビジネスの領域であり、ダンスだけの単純な話ではありません。毎日ダンスのレッスンを受けているだけで、「ダンサー」と名乗れるような世界ではないのです。 

誰も教えてくれなかった事実はいくらでもあります。しかし誰かが貴重なアドバイスをしてくれた際、自分の信念を曲げることを拒み、それを跳ねのけるか否かは、自分次第なのです。

絶望に暮れて、母親と電話越しに長々と話し込んだり、治療に何千ドルも支払ったりする羽目になるのを避けるためにも、他人のアドバイスはしっかり聞きましょう。以下に、ダンサーが心得ておくべきことをお伝えいたします。

  1. 自分を客観視する

生まれ持った外見や能力を「タイプ」と呼びます。あなたに対する他者の認識が、あなたのタイプを決めます。あなたのタイプは、さらなるトレーニングを積んだ数年後の自分や、1週間のジュース断食後の自分とは何の関係もありません。あなたはなるべくして今の自分になっているのです。若きダンサーだった私は、他人が自分をどう見ているかを理解しておらず、ずいぶん遠回りをしてしまいました…。

  1. ダンサーの収入について理解しておく

ダンサーとしてどれだけ稼げるのか、特定の職業に就いた場合にいくら稼げるのかを理解しておきましょう。ダンスビジネスに関しては、「danceusa.org」や私の著作などを活用することで、仕事の求人や収益に関する情報を知ることができます。ダンスだけで生計を立てることができなければ、何らかの形で収入を補う必要があることを理解しておきましょう。惨めな状況に陥らないように、仕事を掛け持ちすることも可能です。

  1. あきらめる勇気も時には必要

ダンサーならば誰でも、憧れのダンサーや影響を受けた振付師がいるものです。私たちは、そんな人たちのいる世界で、ずっと生きていきたいと願うものです。そして人によっては、それも可能ですが、残念ながら、ダンスで生計を立てていけない人もいます。そのような場合は、ダンスの世界で影響を受けた人々と過ごした時間を宝物のように大切にして生きていくようにしましょう。ダンスは神聖なるアートであり、自分が大切にしているものの価値観までも変える必要はありません。しかしダンスで生計を立てられないのであれば、将来に可能性のある他の道に進む勇気も必要なのです!

  1. オーディションについて理解する

大きな才能があるからといって、仕事が得られるというわけではありません。たくさんのオーディションをこなす中で、自分より才能がない人がその仕事を掴むこともあります。キャスティングは、他の様々な要素に影響されます。監督が、オーディション説明には書かれていない特定の要素を求めている場合もあるのです。特定の衣装サイズに合った体型のキャストが求められていることもあるかもしれません。オーディションを受けた人物が、監督の嫌いな人間を思い出させてしまうということも無きにしも非ずです。このようなあらゆる要素が絡み合っているです!こういった場合は、自分がオーディションでどれだけダンサーとしての才能を発揮できたかは、何の意味も持ちません!これらのことをよく理解し、自分と他人を比べるのは止めにしましょう。